イラン:新規サイトでの原子炉2基建設で中国と合意

2015年7月23日

 イランの国営学生通信(ISNA)は7月23日、イラン南部ペルシャ湾の外側に位置するマクラン海岸に、新たに原子炉2基を建設することで中国と合意したというA.サレヒ・イラン原子力庁(AEOI)長官の弁を伝えた。イランはこれまで1992年にロシアと結んだ協定に基づき、ブシェール原子力発電所に100万kW級のロシア型PWR(VVER)を1基建設したほか、昨年11月にⅡ期工事として同サイトに2基増設する契約を締結。中国とこの分野で協力するのは初めてのことになる。

 サレヒ長官によると、イランは今後2~3年の間にこれら4基の原子炉建設を同時に始めたい考えで、2万人以上の原子力エンジニアがこれらの作業に携わることになるとした。また、同国の核開発疑惑を巡り、7月14日に欧米など6か国と共同行動計画(JCPOA)で合意した点に言及。イランが保有するウラン在庫量は7~8トンに達していることから、JCPOAに基づいて4~5か月以内にこれらに関する判断を下す必要があるとコメントした。

 このほか現地の報道によると、同長官は中国との協力で建設する2基は出力10万kWの小型炉になると述べた模様。AEOI報道官も今年4月の段階で、AEOIが南部ペルシャ湾の端で海水脱塩と発電が可能な小型炉の建設を検討中と明言していたという。ブシェール・サイトでは出力100万kW以上の原子炉を発電用に建設する一方、小型炉には異なる利用法があるため世界的にも関心が高まっていると指摘。これらを2~3基つなげれば中型炉並みの出力にすることも可能と述べたことが伝えられている。