中国:AP1000設計を採用した海陽2号機建設で丸屋根設置

2015年9月17日

©SNPTC

        ©SNPTC

 中国で第3世代技術の習得と主要機器の国内生産化を専門とする国家核電技術公司(SNPTC)は9月12日、山東省の海陽原子力発電所で2号機(PWR、125万kW)原子炉建屋の丸屋根設置が成功裏に完了したと発表した。付属機器とサブ・モジュール合わせて899トンという鋼製丸屋根の吊り上げと定位置への据え付けには約2時間を要したが、同日の午前8時前に作業はすべて完了(=写真)。2010年に本格着工した同炉の建設工事は土木建築段階を終え、機器の設置段階に入るとしている。

 中国では、海陽と浙江省三門でウェスチングハウス(WH)社製AP1000をそれぞれ2基建設中。どちらのサイトもⅡ期工事の3、4号機として、AP1000を2基ずつ増設する計画が承認済みである。同設計は米国でもボーグル3、4号機、V.C.サマー2、3号機に採用されて建設中だが、世界初のAP1000として完成するのは、2016年の三門1号機が最初になる見通しだ。