ロシア:原子力の国際展開促進会社を「ルスアトム・エナジー・インターナショナル社」と改称

2016年1月12日

 ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は12月23日、傘下の国際展開促進・マーケティング会社であるルスアトム・オーバーシーズ社が同日の株主会合で、社名を「ルスアトム・エナジー・インターナショナル社」に変更することを全会一致で承認したと発表した。2015年5月に始まった同社の組織改革の一環で行ったもので、2011年の設立当初の目標を成功裏に達成するのが目的。同社にはロスアトム社が44.13%を、ロスアトム社傘下で民生用原子力部門を総括するアトムエネルゴプロム社が55.87%を出資している。

 ルスアトム・エナジー・インターナショナル社の主要業務は、ロスアトム社が国外で展開する原子力発電所建設・運転プロジェクトの管理で、プロジェクト企業の株主として活動。プロジェクトが予算内で日程どおり遂行されるよう管理するほか、資金調達や完成発電所の安全性と効率性の改善、発電電力の外国市場への販売まで受け持つ。現在、管理中の主要プロジェクトとしては、フィンランドのハンヒキビ1号機建設計画、トルコのアックユ発電所建設計画があるとしている。