フィンランド:TVOのオルキルオト3号機で4月に運転許可申請へ

2016年1月14日

 フィンランドのティオリスーデン・ボイマ社(TVO)は1月12日、オルキルオト原子力発電所で2005年に着工した3号機(OL3)(PWR、172万kW)について、4月にも運転許可を雇用経済省(TEM)に申請する見通しとなったことを明らかにした。

 TVOは同日からOL3で計測制御(I&C)系の試験を開始しており、同炉の建設工事における2016年最初の節目になったと強調した。OL3は世界で初めて、仏アレバ社製・欧州加圧水型炉(EPR)を採用しており、当初は2009年の完成を予定。建設工事を請け負ったアレバ社と独シーメンス社によると、フィンランド規制当局によるI&C系の承認が遅延したことは建設工事を遅らせる一因にもなっていた。