【速報】米NRC:サウステキサス・プロジェクト発電所 COL申請を認可へ

2016年2月10日

 米原子力規制委員会(NRC)は9日、サウステキサス・プロジェクト(STP)3、4号機(140万kW、ABWR2基)に対して、申請中の建設・運転一括認可(COL)発給認可を承認する票決を行ったと発表した。ABWRとしてCOLが承認されたのは今回が初めて。
 2007年9月20日にサウステキサス・プロジェクト・ニュークリア・オペレーティング(STPNOC)により申請されていたもの。同計画で、東芝は2008年に、米NRG社との共同出資で原子力発電事業開発会社ニュークリア・イノベーションズ・ノース・アメリカ(NINA)を設立した後、2009年にSTPNOCから、エンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約を受注し、日本企業として初めて海外の原子力発電所建設計画の主契約者となった。今回のCOL発給はNINA社宛てに行われることとなるが、2012年2月のボーグル3、4号機、同年3月のバージル・Cサマー2、3号機に続き5、6番目となる。
 東芝では、今回のSTP3、4号機を含め最多のCOL発給数に上り、これらの実績は米国以外の原子力発電プロジェクトの推進においても重要な意味を持つとしている。
 NRCによると、委員会の決定を受け、NRCスタッフが発給手続きに移る。これを受けて、NINA社にテキサス州ベイ・シティ近郊のサイトでのABWR2基の建設と運転が認められることとなり、東芝とNINA社による建設開始に向けた協議が開始される運びだ。なお、同所では、STPNOCにより、1、2号機(WH社製、PWR)が稼働中。