UAE:バラカ1号機で建設進捗率が84%に

2016年2月18日

 アラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電導入計画を担当している首長国原子力会社(ENEC)は2月16日、同国初の原子力発電所となるバラカ1号機(韓国製140万kW級PWR「APR1400」)の建設作業で冷態水圧試験(CHT)を完了したと発表した。アブダビ首長国西部に位置する同発電所では、2015年9月に4号機が正式着工し、現在、1~4号機まで4基の建設工事が同時に進められている状況。2017年の営業運転開始を目指す1号機は建設進捗率が84%に達したほか、2号機は64%、4基全体では58%に到達したことを明らかにした。

 CHTでは、原子炉冷却系の機器や関連する高圧システム、および溶接部、接合部、配管などが品質基準や連邦原子力規制庁(FANR)の基準を満たしているか確認。これに先立ち、1、2号機と送電グリッドを結ぶ開閉所の通電検査も行われた。ENECのM.アルハマディCEOは、「低炭素で持続可能な原子力で、UAEにおける電力需要の4分の1を賄うという目標にまた一歩近づいた」とコメントしている。