BWXT社:カナダ法人がブルース6の取替用SG受注

2016年7月15日

 米国のBWXテクノロジーズ(BWXT)社は7月12日、カナダのブルース原子力発電所6号機(84万kWの加圧重水炉)に据え付けられる取替用蒸気発生器(SG)8台の設計・製造・納入契約を、同社のカナダ法人がブルース・パワー(BP)社から獲得したと発表した。2020年から同炉で予定されている改修工事の一環として受注したもので、同工事が始まる2020年に納入予定。契約総額は1億3,000万カナダドル(約106億円)になる。

 今回の契約は、2015年12月に両社が調印していた了解覚書に基づいて締結された。これに先立ち、同発電所が立地するカナダ・オンタリオ州政府は、同発電所でBP社が長期的な運転期間延長計画を実施すると発表。3号機から8号機まで6基のカナダ型加圧重水炉(CANDU炉)を総投資額130億カナダドル(約1兆635億円)で改修し、各ユニットの運転期間を30~35年間延長することになった。BWXT社のカナダ法人はこれまで、同発電所1号機が営業運転を開始した1977年から同発電所用SGのすべてを供給。6号機の取替用SG契約により、同社では2020年まで、エンジニアリング関係と熟練の労働者100名以上の雇用が確保されるとしている。