ロシア初の120万kW級「AES-2006」ノボボロネジ6が 送電開始

ノボボロネジ6号機の中央制御室©ロスアトム社
発表によると、同炉では全電源喪失時や運転員の介入なしでも機能する受動的安全システム、水素再結合機やコア・キャッチャーを装備したほか、多くの性能パラメーターを改善。福島第一原子力発電所事故後に国際原子力機関(IAEA)が設定した要件にも全面的に対応できるとした。現時点では、米国やフランスでも第3世代設計の原子炉が建設されているが、ノボボロネジ6号機はその中でも世界初の第3世代原子炉になると強調した。
同発電所ではすでに1、2号機が閉鎖され、40万kW級PWRの3、4号機と100万kW級PWRの5号機が稼働中。Ⅱ期工事では6号機と同型の7号機(Ⅱ-2号機)も2009年7月から建設中で、作業は順調に進展中だとした。このほか、「AES-2006」設計を採用した国内原子炉としては、レニングラード原子力発電所Ⅱ期工事の1、2号機がそれぞれ、2008年と2010年に本格着工している。