中国:凍結されていた徐大堡1、2号機建設計画で土木契約

2016年10月18日

10日に開催された契約調印式©CNI22

  10日に開催された契約調印式©CNI22

 中国の原子炉建設会社である中国核工業建設集団公司(CNEC)は10月13日、遼寧省沿岸部の徐大堡原子力発電所1、2号機建設計画について、子会社の核工業第二二建設公司(CNI22)が中国核工業集団公司(CNNC)傘下の核電工程有限公司(CNPEC)から原子炉建屋の土木建築契約を受注したと発表した(=写真)。同計画ではⅠ期工事として100万kW級のウェスチングハウス社製AP1000を2基、建設する予定。一時凍結されていたこれらの建設工事は年内にも本格的に始まり、2018年と2019年の完成を目指すと見られている。

 同サイトでは100万kW級PWRを最終的に6基建設することが計画されており、2006年にCNNCは地元遼寧省政府との協力とり決めに調印した。2009年に担当子会社として遼寧核電有限公司を設立した後、2011年1月に国家発展改革委員会がⅠ期工事について事前作業の実施を許可。これを受けて基礎掘削の前段階の起工式が行われていた。しかし、その後の福島第一原子力発電所事故の影響を受けて、政府は計画を一時凍結。国家核安全局(NNSA)は2014年4月にようやく、同計画にサイト承認を発給していた。