中国:「華龍一号」設計を採用した防城港4号機を本格着工

2016年12月27日

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 中国広核集団有限公司(CGN)は12月23日、広西省の防城港原子力発電所で4号機(PWR、115万kW)の原子炉系統部分に最初のコンクリートを打設したと発表した(=写真)。同炉では中国が知的財産権を保有する第3世代の輸出用設計「華龍一号」を採用しており、中国内における同設計実証炉プロジェクトの1つという位置付け。同様に「華龍一号」を採用して2015年12月に着工した3号機と同じく、英国で将来CGNが参加して建設されるブラッドウェルB原子力発電所の参照発電所となるとしている。

 最終的に6基の原子炉を建設予定の同発電所は、中国の原子力発電所としては最西端に位置しており、Ⅰ期工事の1、2号機(各PWR、108万kW)はすでに、2016年1月と10月にそれぞれ営業運転を開始。これら2基ではフランスのPWR技術に基づいてCGNが開発した「CPR1000」技術を採用した。Ⅱ期工事にあたる3、4号機の建設は、COP21でパリ協定が採択されたのを受けて2015年12月に国務院・常務会議が承認。4号機の本格着工はCGNにとって、2016年から始まった第13次5か年計画期で最初の新規着工になったとしている。