【短信】中国で「ACPR1000」設計の初号機、陽江5が冷態機能試験 完了

2017年7月25日

      陽江5、6号機©YJNP

 中国広核集団有限公司(CGN)傘下の陽江核電有限公司(YJNP)は7月22日、広東省の陽江原子力発電所で5号機(PWR、108万kW)の冷態機能試験が前日の夕方に完了したと発表した。燃料装荷前にすべての系統について原子炉の運転状態を模擬し、設計通りに機能することを確認したもの。同発電所1~4号機はすべて、CGNがフランスの技術をベースに設計した100万kW級PWR「CPR1000」であるのに対して、2013年9月と12月にそれぞれ着工した5、6号機は、第3世代の技術特性を有するという「ACPR1000」設計を初めて採用。国産のデジタル式計測制御(I&C)系も中国で初めて装備しているため、安全性が大幅に改善されていると強調した。

 同発電所では、1~3号機がそれぞれ、2014年3月、2015年6月および2016年1月に営業運転を開始。4号機も今年3月、中国で36基目の商業炉として営業運転開始条件を達成した。5、6号機については、2018年と2019年の営業運転開始を目指している。