米上院が規制委の新委員2名を承認、3年半ぶりに定員満了

2018年5月28日

©米議会上院

 米国議会上院のJ.バラッソ環境・公共事業委員会(EPW)委員長は5月24日、原子力規制委員会(NRC)の新委員としてアニー・カプト氏(=左写真)とデビッド・ライト氏(=右下写真)を上院が承認したと発表した。同時に、現行任期が6月で満了するJ.バラン委員が再任されており、NRCでは3年半ぶりに5名の委員ポストがすべて埋まったことになる。
 D.トランプ大統領がこれら2名を委員候補として指名したのは昨年5月のことで、EPWはその後、両氏の指名承認公聴会などを開催して承認手続を進めていた。原子力法では、委員5名のうち同一政党の支持派は3名までの規定。2名の新委員が共和党支持派であるため、共和党支持派はK.スビニッキ委員長も含めて3名になった。一方、バラン委員は民主党支持派、S.バーンズ委員は中立派となっている。

  原子力エンジニアのカプト氏は、原子力関係の規制や政策策定、立法など議会と産業界で20年の経験を有しており、EPWではバラッソ委員長や前任者のJ.インホフ委員長の上級政策顧問として務めた。このためバラッソ委員長は、カプト氏が原子力物理を熟知している点を強調。原子力発電が課題に直面する一方で、連邦議会が適正な判断を下せば明るい未来も拓けることを同氏は認識していると述べた。バラッソ委員長はまた、カプト氏がNRCのことをよく理解しており、その改善方法についても把握していると指摘。米国民への対応やNRCの原子力規制において、同様に改善が行われることになると明言した。
 

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 ライト氏はサウスカロライナ(SC)州の出身で、エネルギー関係の戦略的コンサルティング事業を専門とするライト・ディレクションズ社の社長。2004年から2013年までSC州公益事業委員会(PSC)の委員や委員長を務めたほか、2011年から2012年までは、各州PSCの利益を代表する「全米公益事業規制委員協会(NARUC)」の理事長も務めていた。それ以外にも、自身による事業経営やSC州における下院議員、市議会議員、市長など幅広い経歴を有している。