中国で39基目の商業炉となる陽江5号機が初併入

2018年5月28日

©CGN

 中国広核集団有限公司(CGN)は5月24日、広東省の陽江原子力発電所で建設中の5号機(108万kWのPWR)を、23日の夜9時半頃に初めて送電網に接続したと発表した。
 同炉は中国にとって今年初の送電開始炉となったが、江蘇省では昨年末に田湾3号機(106万kWのロシア型PWR)が一足先に送電を開始しているため、陽江5号機はこれに次いで、中国で39基目の商業炉になる見通し。同炉の各パラメーターは現在、正常かつ安定した状態にあり、商業運転の開始に先立ち最終的な出力試験段階に入ったとしている。

 陽江発電所ではすでに、フランスの技術に基づいてCGNが開発した「CPR1000」が1~4号機(各108万kWのPWR)として稼働中である。2013年9月と12月に本格着工した5号機と6号機では、第3世代の技術特性を有するという「ACPR1000」が採用されており、計測制御(I&C)系も、CGNの子会社が独自に開発したという初の国産デジタル式I&C系(DCS)を初めて装備。発電所全体の中枢神経として機能する同技術をマスターした国としては、米国、仏国、日本に次いで中国が4か国目になったとCGNは強調している。