米ニュースケール社製SMRの設計認証審査が進展

2019年7月23日

 米オレゴン州のニュースケール・パワー社は7月22日、独自開発した小型モジュール炉(SMR)「ニュースケール・パワー・モジュール(NPM)」について、米原子力規制委員会(NRC)が2017年から実施している設計認証(DC)審査の第2、第3段階が完了し、最終規則の発給までに全6段階ある同審査の第4段階に移行したと発表した。

 これは予定の日程より6週間先行しており、同社は2020年9月のDC取得に向けて、NRCの審査が順調に進んでいると指摘。同技術の商業化スケジュールにおける重要な節目になったと強調した。
 同設計のDC審査は、SMRとしては世界で初めて、かつ唯一行われているもので、同審査が進展したことでニュースケール社がNPMを市場に送り出す日は一段と近づいた。同社はこれにより、世界のSMR開発競争において、米国がロシアや中国などの競合国に先んじる道が拓けたとしている。

 ニュースケール社は2026年にも、米エネルギー省傘下のアイダホ国立研究所(INL)内で同設計による最初のプラントの運転開始を目指している。その所有者となるユタ州公営共同電力事業体(UAMPS)は、単機出力6万kWの同SMRを12基連結して、合計出力72万kWで発電することを計画。これらの運転については、ワシントン州の電気事業者エナジー・ノースウエスト社が担当することになっている。
 ニュースケール社はまた、米国でNPMの初号機建設が近づいたことから、カナダやヨルダン、ルーマニアでも同SMRを建設する可能性を探るため了解覚書をそれぞれと締結。これに加えて、潜在的顧客となり得る様々な事業者とも協議を続けている。
 同社はさらにここ数か月間、独自のサプライチェーン構築対策を講じており、技術面で専門的知見を提供してくれる企業との予備的合意文書に調印。NPM用の機器製造で、すでに韓国の斗山重工業や米国のアーキテクト・エンジニアリング企業サージェント&ランディ社と合意したことを明らかにしている。

 (参照資料:ニュースケール社NRCの発表資料、原産新聞・海外ニュースほか)