カナダ:大学の研究炉にRI生産で助成金

2009年6月16日

 カナダ・オンタリオ州のマクマスター大学は5月30日、同大が保有する研究炉MNRの性能向上、および優秀な原子力専門家を育成する研究訓練施設とするため、同国政府および州政府から2200万加ドルの助成金を交付されることになったと発表した。

 1959年に運転を開始したマクマスター大のMNRは出力5MW、濃縮ウランを燃料とする軽水減速・冷却方式のプール型研究炉で、カナダ原子力公社のNRU炉を除けば、同国で唯一、医療用放射性同位元素の生産が可能な原子炉として、産業界の小規模ビジネスにも利用されている。