中国東方電気が嶺澳4の国産圧力容器を出荷

2009年6月30日

 中国国営の電力設備生産大手企業である中国東方電気重型機器有限公司は15日、中国初の国産大型原子力機器となる嶺澳原子力発電所4号機用の圧力容器(PV)を広州の南沙港から出荷したと発表した(=写真)。

 圧力容器製造についてはこれまで60万kW級原子炉用しか製造経験のなかった東方電気が、今回100万kW級原子炉の大型機器製造に成功したことについて、同発電所を所有する広東核電集団有限公司(CGNPC)では、「原子炉の国産化率向上のみならず、広東省の原子力供給チェーンのレベル改善につながる飛躍的な進歩」と評価。1、2号機で30%だった国産化率が3、4号機では60%に上昇する予定であることを強調した。

 CGNPCはまた、近年、中国がフランスの技術をベースに開発している第二世代の国産原子炉「CPR1000」の国産化状況についても触れ、現在建設中の紅沿河、寧徳、陽江の各原子力発電所では国産化率がそれぞれ、75%、80%、および83%に達する計画であることを明らかにした。

中国東方電気が嶺澳4の国産圧力容器を出荷