英社、大型プレス導入へ 将来需要見据え、鍛造品製造

2010年3月26日

 英国最大手の大型鋳鍛造製造企業であるシェフィールド・フォージマスターズ・インターナショナル社(SFIL)は3月17日、原子炉の超大型機器鍛造に必要な1万5000トンの超大型プレスを英国で初めて導入するための資金として政府融資を含めた1億4000万ポンドを確保したと発表した。


 これは英国が今後、民生用原子力発電所の機器供給チェーンにおいて世界の最先端の地位を担っていくことを目指した投資であり、8000万ポンドの政府融資は、同社が過去2年にわたって実施してきた資金調達計画の最終部分となる。この政府融資に関しては民間企業・規制改革省(BIS)のP.マンデルソン担当相がSFIL社で声明を公表。成長市場における政府の支援を約束した。残りの資金は同社の主要パートナーであるウェスチングハウス社とロイズ銀行グループが融資することになっている。