仏アレバ社 ローベルジョンCEOが退任 後任はウルセル氏

2011年6月23日

仏首相府は16日、世界最大の原子力産業複合企業であるアレバ社のA.ローベルジョン最高経営責任者(CEO)が任期満了に伴い退任すると発表した。後任には、候補として名が上がっているL.ウルセル副CEO(=写真)を支持する方針だ。


CEO交代の理由としてF.フィヨン首相は「大株主である国が管理チームの刷新を望んだため」と説明。この人事は今月末にも、アレバ・グループ監査役会が承認するとしている。同首相はまた、ローベルジョンCEOがアレバ社を世界でも有数の大手企業に育て上げたとしてその業績を讃える一方、ウルセル氏には同社の競争力強化を通じて業績を改善し、さらなる拡大を続けるよう要請。同社の戦略的な投資を支援するため、政府が昨年12月に3億ユーロの増資を申し出たことを強調した。

仏アレバ社 ローベルジョンCEOが退任 後任はウルセル氏