PRISMとEC6評価中 英国の余剰プル処分戦略案

2012年7月5日

英国の原子力デコミッショニング機構(NDA)は6月27日、余剰プルトニウムの管理方法として、GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社の「PRISM」炉、およびCANDUエナジー社の「改良型CANDU6(EC6)」で燃焼するという2つの提案を検討評価中だと発表した。現時点で政府はMOX燃料への転換・再利用が最も望ましいと認識。同政策をサポートできる提案を年内にも決定し、最良のプル処分方法を模索していく考えだ。

英国には現在、民生利用で分離抽出したプルトニウムが112トン存在。日本など海外所有分の28トンを含め、2018年までに140トンに達すると言われている。これを長期的に管理する方策案として、エネルギー気候変動省(DECC)は昨年2月、(1)現行の長期貯蔵を継続(2)固化して地層処分(3)MOX燃料に加工して、既存炉と新設する原子炉で再利用――の3案を公開諮問に付すとともに、政府としては(3)案が最も望ましいとする予備的見解を提示。

<後略>

EC6の完成予想図

PRISMとEC6評価中 英国の余剰プル処分戦略案