仏電力 米CEGの原子力資産買収を完了

2009年11月17日

 フランス電力(EDF)は6日、昨年末に公表していた米コンステレーション・エナジー社(CEG)の原子力発電事業買収計画に基づき、同事業の49.99%を購入する手続きを完了。同部門は新たな原子力合弁企業として組織改革されることになった。
 これは、著名な投資家であるW・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ社の傘下企業によるCEG社買収を阻止するために取られた措置。EDFはかねてより、CEG社との合弁企業であるユニスター社を通じて、米国の新規原子炉市場に対する仏アレバ社製US・EPRの売り込みを進めている。バフェット氏のCEG社買収を退けたことにより、CEG社が米国で保有する原子力発電所の所有権が同氏に渡るのを防ぐと共に、EDFは米国原子力市場における仏国のプレゼンス維持に成功したと見られている。