二つの原発で建設作業が進展 ロシア

2010年2月9日

 ロシアの原子力発電部門を統括するエネルゴアトム社は1月28日、西部のトベリ州にあるカリーニン原子力発電所で4号機(100万kW)の圧力容器設置作業が成功裏に完了したと発表した。
 同機は第2世代のロシア型PWR(VVER1000)で、90年代に建設作業が一時中断。07年9月に建設再開許可が降り、同年11月には最初のコンクリート打設が実施された。圧力容器は昨年末にイゾラの製造工場からサイト向けに出荷されていたもので、重さは300トン、直径4.45メートル、高さは11メートル。重量320トンのクレーンで設置した。蒸気発生器(SG)や復水器など総計1800トンの周辺機器も設置作業が行われている。


 


(カリーニン4号機の圧力容器(=上)と、ボルゴドンスク発電所(=下)

二つの原発で建設作業が進展 ロシア