イタリア 原子力新設法案が閣議決定 サイト選定は地元参加が原則

2010年2月24日

 イタリア政府は10日、新規原子炉と廃棄物処理場のサイト選定基準および認可手続きを定める法令案を閣議決定した。2013年までに新規原子炉の建設に着手し、20年までの完成に道筋を付けるものだが、受入れサイトの選定には公開協議の実施など地元住民と自治体の参加が必要。ベルルスコーニ政権の意思とは裏腹に、同国では地方によっては反原子力の意見が未だに根強く、手続きが長期化することも予想されている。