ロシア、トルコ初の原子力発電所受注

2010年5月17日

ロシアとトルコは512日、ロシア製原子力発電所(VVER120kW)4基を建設することで合意した。サイトはトルコ南部で地中海沿岸のアックユの予定。


これまでのロシアによる原子炉輸出と違って、今回の合意では、ロシアのプロジェクト会社が建設、運転、売電まで行うことになる。ロシアの国営原子力企業ロスアトムは、8月中旬までに100%の子会社を設立予定で、長期的には49%の株を手放す意向。譲渡先候補としては、トルコのPark Teknik社と国営電力会社EUASが挙がっている。同原子力発電所プロジェクトの総額は200億ドル。


 ロスアトム社のキリエンコ総裁は、「ロシア所有の原子力発電所を海外に持つことは長年の夢」であると述べ、さらに「単独所有ではなく、共同出資の形をとることは、非常に関心がある」と付け加えた。


 サイトについてはEUASが手当てし、トルコ電力貿易・契約社(TETAS)が12号機の発電電力量の70%と、34号機の30%を15年間、12.35セント/kWhで購入保証することになっている。1?4号機の運開は2016年から2019年をめざす。


 合意事項には、使用済み燃料の処理など核燃料サイクル分野も含まれている。
(2010年5月13日付WNN)




(原産協会・国際部まとめ)


ロシア、トルコ初の原子力発電所受注