(スウェーデン)オスカーシャム2号機、出力向上を延期

2010年7月8日




スウェーデンの電力会社OKG社は、このほどオスカーシャム2号機の改良工事の最終フェーズを延期すると発表した。同社によると、改良により同BWRのネット出力が61万kWから84万kWへと約38%増大するが、作業は予想以上に大規模かつ複雑であることがわかったとしている。OKG社は2011年の計画停止期間中に、安全システムの向上を含めた改良工事を予定していた。これまで2007年と2009年の停止期間中に、新しい電気・制御システムの設置と低圧タービンの取替えを実施した。しかし、今後の改良工事に先立ってすべての必要な準備措置についてまだ明確になっていないので、改良工事の最終フェーズを延期することにしたもの。同社には、政治家、産業界ほか消費者から電力需要が高い厳冬期にまたがって、運転停止期間を延長するようなことはやめるようにとの批判も出ていた。OKG社は、改良工事をいつ終了させるかどうかは決めていないが、工事の延期で来年の計画停止期間は短くなるとしている。


(201066日付WNN)


(原産協会・国際部まとめ)