中国 嶺澳第2.1号機が送電開始

2010年7月28日

中国広東省で建設中だった嶺澳原子力発電所2期工事の1号機が15日に初めて、送電網に接続された。出力上昇試験などを経て、10月には営業運転を開始する。


同炉は仏国の技術をベースに中国が国産化を進めているPWR(CPR1000)で、6月に初臨界を達成。出力は108万kWであるため、同国の原子力発電設備は合計で12基・1019.8万kWとなった。


同発電所では同型の2号機の建設も進んでおり、来年6月に完成予定。1、2号機の国産化率は50%と70%に上昇している。所有者である中国広東核電集団有限公司(CGNPC)によると、CPRの安全性と経済性改善のため、先進的なデジタル制御室や燃料機器、低速タービン発電機など、新たな技術の解析と導入を国内研究機関とともに積極的に推進。第3世代炉の技術導入に向けて堅固な基盤作りが進行中だと強調している。


嶺澳II−1剛毅の中央制御室©CGNPC

中国 嶺澳第2.1号機が送電開始