米サバンナリバー 小型モジュール炉建設で覚書

2010年9月24日

米国のサバンナ・リバー国立研究所は10日、米エネルギー省(DOE)がサウスカロライナ州で所有するサバンナ・リバー原子力サイトに、ハイペリオン・パワー・ジェネレーション(HPG)社が開発した小型原子炉を設置するため、両者が了解覚書(MOU)に調印したと発表した。


「ハイペリオン・パワー・モジュール(HPM)」と呼称されるこの小型炉は直径1.5メートル、高さ2.5メートルの円筒形。冷却材として鉛ビスマスを、燃料にはウラン235濃縮度20%以下の三水素化ウランを使って2.5万kWの発電が可能だ。8〜10年間、燃料交換なしで稼働した後は、モジュールごとにハイペリオン社の工場で燃料交換を行えるため、核不拡散上のリスクも少ないという。