米TVA ベルフォンテ1の完成想定し 2社に大型機器を発注

2010年10月22日

米国のバブコック&ウィルコックス(B&W)社は14日、同社の子会社であるB&Wカナダ社がテネシー峡谷開発公社(TVA)から、ベルフォンテ原子力発電所1号機の完成に必要な蒸気発生器(SG)2台の設計・製造契約を請け負ったと発表した。6日にはすでに仏アレバ社が、TVAから原子炉系統設備と計装制御(I&C)系の設計エンジニアリング作業を受注。1980年代に建設工事が中断した同炉について、TVAでは完成させるか否かの判断を来年春にも下す予定で、完成決定が出た場合に備えて大型機器の製造準備を始めたと見られている。


TVAは70年代にアラバマ州北部のベルフォンテ発電所サイトで1、2号機(各120万kW級PWR)の建設工事を開始したが、電力需要低迷等を理由に88年に作業を停止。その後、両炉の敷地活用オプションとして、?建設認可を「延期」状態としたまま何もしない?未完成の両炉のうち1基を完成させる?ウェスチングハウス(WH)社製AP1000を新たに1基建設する――を検討していた。