中国のパイロット・プラント 再処理ホット試験に成功

2011年1月14日

中国核工業集団公司(CNNC)傘下の中核404有限公司は3日、甘粛省蘭州で調整・試験中だった使用済み燃料再処理パイロット・プラント(=写真は制御室)で、実際の使用済み燃料を使ったホット試験に成功したと発表した。


原子力開発利用において核燃料サイクルの確立を目指す中国は、ゴビ砂漠南辺に位置する甘粛省で大規模な商用再処理施設の建設を計画しており、2007年に仏アレバ社にFS実施を依頼、昨年11月にはこの件を商業契約に進める最終段階の協力支援で合意。「中国は独自設計、独自建設、独自開発で技術的なブレークスルーを遂げ、仏国、英国、ロシア、日本、インドなどに続いて再処理技術を会得した」として自信を深めている。

中国のパイロット・プラント 再処理ホット試験に成功