ベトナムの国家電力開発計画 2020年に1.3%の原子力設備

2011年8月25日

ベトナム商工省は3日、2011年から20年までの国家電力開発計画を公表し、20年時点で原子力の発電設備を全体の1.3%とし、総発電電力量の2.3%を賄う方針であることを明らかにした。20年までに農村や山間部および離島に居住するほぼすべての国民の生活を電化するプロジェクトを含めており、原子力も電源ミックスの重要な構成要素の1つとして、他国および国際機関と緊密に連携しつつ開発と技術の習得を加速していく方針だ。


この計画は7月に同国のグエン・タン・ズン首相が承認していたもので、2030年までの開発ビジョンも加えた「電力計画?」と呼称されるもの。記者会見の席で商工省のホアン・コク・ブオン副大臣は同計画での具体的な開発目標として、輸入も含めた発電量を2015年に1940億〜2100億kWh、20年には3300億〜3620億kWhに拡大すると明言。再生可能エネルギーの開発を優先的に進める予定で、総発電電力量に占める割合は現在の3.5%から20年には4.5%に増加させるとしている。


ベトナム商工省による記者会見

ベトナムの国家電力開発計画 2020年に1.3%の原子力設備