米国 商業炉でのMo99生産でFS

2011年9月22日

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社と米国最大の原子力発電事業者であるエクセロン社は12日、米政府の支援により、商業炉で医療用モリブデン99(Mo99)を生産する実行可能性調査で協力していくと発表した。


両者は昨年1月の協力合意に基づき、エクセロン社のクリントン原子力発電所を使ってCo60を生産中。来年からは同原発で半減期が66時間と非常に短いMo99を生産するため、活性化したモリブデンの挿入と取り外しが週間ベースで可能となるシステムの設計に共同で取り組む。成功すれば、心臓や肝臓、腎臓などの臓器診断を始め、核医学治療の85%に使われるテクネチウム99(Mo99の崩壊生成物)を毎週出荷することができる。


GEH社の計算では、クリントン炉でのMo99生産で、米国における医療用放射性アイソトープ(RI)需要の約50%を賄えるとしている。


米国中部、北地域のイリノイ州に立地するクリントン原発

米国 商業炉でのMo99生産でFS