中国 2件の原子炉建設計画が節目

2011年9月29日

中国の国家核電技術公司(SNPTC)は22日、世界で初のAP1000となる三門原子力発電所1号機の圧力容器設置に成功、2013年夏の完成に向けて建設作業が機器設置のピークに達したとアピールした。

SNPTCは次世代原子炉の技術開発を目的に設立された機関で、AP1000のような第3世代原子炉の技術習得および主要機器の国内生産を目指している。

三門原発はAP1000に特有のモジュラー工法で作業が進められており、圧力容器は60年間の耐用年数を念頭にウェスチングハウス社が設計。中国一重が一部分を手がけた鍛造品を韓国の斗山重工業が仕上げた。この日は高さ52メートルまで吊り上げられた圧力容器が、2時間ほどで許容裕度が15.5cmしかない位置に設置された。

三門1号機の圧力容器設置作業(© SNPC)(左の写真) 紅沿河4号機の格納容器にドーム屋根を設置(右の写真)

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