ベラルーシの原子力導入計画 露と建設契約に調印

2011年10月20日

ベラルーシ政府は11日、同国初の原子力発電所建設計画でロシアの原子力建設輸出企業であるアトムストロイエクスポルト(ASE)社との契約合意文書に調印した。


チェルノブイリ事故では最も甚大な汚染被害を被ったベラルーシだが、天然ガスなどの輸入依存からの脱却を目指し、福島事故後初めて、原発建設で契約調印に踏み切ったもの。初号機は2017年に、2号機は18年にも完成させる計画だ。


今回の契約文書には、ベラルーシ原子力発電所建設局のM.フィリモノフ局長とASE社のA.グルホフ総裁が調印。リトアニアとの国境に近いオストロベツ村に、出力120万kWのロシア型PWR(AES−2006シリーズ)を2基、ターンキー契約で建設する同計画について、基本的な契約条項が明記された。ロシアが総工費の94億ドルを融資するなどの項目も盛り込まれており、その調整手続きはほぼ完了したとしている。