仏安全当局が設計審査実施 ATMEA1の安全性保証

2012年2月16日

仏原子力安全規制当局(ASN)は7日、仏アレバ社と三菱重工業の合弁会社であるアトメア社が開発した第3世代プラスの原子炉「ATMEA1」について、安全設計は妥当であるとの見解を表明した。

同設計はヨルダンが初めて導入する原子炉の候補設計の1つで、アトメア社はすでに昨年中に技術提案書と財務提案書を同国原子力委に提出済み。同社はATMEA1が仏国の安全規制と技術的要件を満たしていることが確認されるとともに、地震や洪水、大型航空機の衝突等からも重要機器が保護されることが明確になったと歓迎。ヨルダンのみならず世界各地での建設に向けて重要な一歩になったと強調した。

出力110万kW級の中型PWRであるATMEA1はMOX燃料のフル装荷も可能で、アトメア社としては最新の規制と国際的に最も厳しい安全要件に基づいて設計。福島事故で起きたような過酷で極端な事象にも対応可能となるよう考慮しており、今回の審査により現状の設計を変更する必要がないことが確認されたとしている。

ATMEA1の3D構造図

仏安全当局が設計審査実施 ATMEA1の安全性保証