13の研究開発実施へ 中国 緊急時対応力向上で

2012年3月1日

中国核能行業協会(CNEA)が2月21日付けで報じたところによると、同国の国家発展改革委員会・国家能源局は国内の稼働中および建設中原子力発電所における緊急時対応能力向上のため、13の研究開発プロジェクトを正式に立ち上げた。

過酷な自然災害により、設計基準を超える事象に見舞われた場合の放射性物質の早期大規模放出と炉心損傷の発生確率低減が主な狙いで、福島事故からの教訓を反映しつつ包括的に安全技術の改善を図るという内容。

実際のプロジェクト実行は、国内で原子力発電所を建設・操業している中国核工業集団公司(CNNC)と中国広東核電集団有限公司(CGNPC)のほか、清華大学、および新能源研究院等のエンジニアや研究員らが担当。2013年までにすべてのプロジェクトを完了し、成果を中国の第2世代プラス原子炉の安全性改良に生かす方針だ。