OL3の起動時期さらに遅延 フィンランド

2012年8月2日

フィンランドのテオリスーデン・ボイマ社(TVO)はこのほど、世界初の欧州加圧水型炉(EPR)として2005年から建設中のオルキルオト3号機(OL3)の起動時期について、「2014年の営業運転開始は無理」との見通しを公表した。

当初予定の09年から幾度となく延期されてきた同炉の完成日程だが、同社は工事を請け負った仏アレバ社と独シーメンス社の企業連合に責任があると主張。作業日程全体を見直すとともに新たな完成期日の確認・分析を提示し、日程厳守のための方法についても明確化するよう求めている。

同建設計画では、今年2月にタービン系統設備の起動試験を実施。大型機器や主要な配管の設置も完了し、起動準備を進めている段階だが、TVOは完成時期のさらなる遅延という状況に不満を示しており、現在、未解決の計装制御系の課題を少しずつ解決中であることを明らかにした。

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