中止計画の経費補償を要求 露・ASE社

2012年9月27日

ブルガリアで中止となったベレネ原子力発電所計画で建設工事を請け負っていたロシアのアトムストロイエクスポルト(ASE)社は11日、製造済みの機器類や実施済みの作業経費に対するブルガリア電力公社(NEK)への補償要求額を少なくとも10億ユーロに増額したと発表した。

ブルガリアはルーマニアとの国境に近いベレネで原発を完成させるため、2006年11月にASE社を主契約者に選定。出力100万kWのロシア型PWR(VVER)を2基建設する契約を08年にASE社と正式に締結した。しかし、独RWE社の撤退後は資金調達の目処がたたず、ブルガリア議会は今年3月にこれら2基の建設を断念。と同時に、既存のコズロドイ原子力発電所に7号機を増設することとし、ベレネ原発用の機器を流用する案と、新たに別会社から1基購入するオプションを検討している。

<後略>

7号機の増設に十分なスペースを有するコズロドイ原子力発電所

中止計画の経費補償を要求 露・ASE社