キウォーニ原発を来年閉鎖 米ドミニオン社が経済性判断

2012年11月1日

米国のドミニオン社は10月22日、ウィスコンシン州で操業しているキウォーニ原子力発電所(PWR、59万kW)を来年第2四半期に閉鎖し、廃止措置を取る方針を公表した。


理由は「純粋に経済性の問題」としており、ウィスコンシンを含む中西部12州の経済規模で原子力発電を増大させるのが難しいほか、同地域内の電力卸売価格が低下している時期に同発電所の電力販売契約が終わりに近づいたことが重なった結果だと説明。同発電所は昨年2月に米原子力規制委員会(NRC)から2033年まで20年間の運転認可更新を認められるなど安全性に何ら問題はなく、同社は「原子力は米国の今後のエネルギー供給において重要な役割を果たさねばならない」との見解を改めて表明している。


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