型式認証でEPR設計を承認 英国・規制庁が原子力新設計画で初めて

2012年12月19日

英国原子力規制庁(ONR)は13日、仏アレバ社製の英国版・欧州加圧水型炉(UK−EPR)設計で約5年にわたった包括的な設計審査(GDA)が終了したと発表した。2007年に始まった同国の原子炉新設計画において初めて設計容認確認書(DAC)の発給に同意したもので、同日、環境庁(EA)も同設計が国内の建設に適すると裁定。同設計は英国の安全・セキュリティ上、および環境影響上の規制要件をすべて満たしていると認められたことになる。また、福島事故を受けた追加の審査をパスしたことから、福島事故の引き金となった極端な自然災害にも十分耐えうることが実証された。安全系関連の建設が許されるまでにはサイトに特化した追加の同意と承認、および担当大臣の許可が必要だが、EPR建設を想定したEDFエナジー社のヒンクリーポイントC計画も、いよいよ実現に向けた最終局面を迎えている。


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