シリーズ 英国Q&A (1)英国の原子力部門

2013年3月6日

英国では新規原子力建設プロジェクトが現実味を帯びる中、様々な分野で日本企業の参入が待望されている。そこで原子力産業新聞では、参入に先立ち知っておくべき基礎事項について、ピルズベリー・ウィンスロップ・ショー・ピットマン外国法事務弁護士事務所の協力を得て、Q&A形式でまとめてみた。 (6回シリーズ)


英国の原子力の状況は?


現在、16基の原子力発電所が運転中で、総発電電力量の約18%を供給しています。いずれも比較的古く、15基は2023年までに閉鎖される見込みです。


運転中の16基の内訳は、改良型ガス冷却炉(AGR)がツイン・ユニット(2基構成)で7サイトに立地しているほか、加圧水型炉(PWR)が1基。マグノックス炉も1基で、14年9月に閉鎖される予定です。マグノックス炉を除く発電所はすべてEDFエナジー社が所有/運転しており、同社は英国最大の発電事業者です。


<後略>


英国唯一の軽水炉(PWR)であるサイズウェルB原発。

同炉が18年前に運開して以降、英国での原子炉新設は耐えている

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