フィルターの設置問題先送り 米規制委、格納容器ベント問題で指示

2013年3月27日

米原子力規制委員会(NRC)は19日、米国内で福島と同様の事故発生の可能性がある31のBWRで炉内圧力を安全にベントするシステムを一層改善するため、2種類のアプローチで取り組むようNRCの技術スタッフに命じた。議会や産業界の意見を汲み、事故時の放射性物質放出量を軽減するフィルターの設置を直ちに義務付けるのではなく、1年間の技術評価期間を設け、フィルター設置のほかに既存システムの冷却性能などを向上させて対処するアプローチの両方を考慮するようスタッフに指示。事故時の炉心溶融物冷却と放射性物質保持のための最終規則を4年間で策定するため、総合的な規則制定活動も開始することになる。


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