露が原子炉増設等で協力 南アの原子力拡大計画で

2013年4月11日

ロシアの原子力総合企業ロスアトム社は3月28日、V.プーチン大統領が南アフリカ共和国のJ.ズマ大統領と共同宣言を発表し、南アにおける原子炉新設のみならず同国の原子力産業全体の発展のためにロシアが支援するなど、エネルギー分野での協力や本格的な戦略パートナーシップの構築で両国が合意したと発表した。


両国にブラジル、インド、中国を加えた「BRICS5か国」の首脳会議が南アで開催されたのを機に、両国間で調印した様々な分野の協力合意の1つという位置付けで、エネルギー分野の協力の中では中心的役割を担うもの。南アは福島事故後を経てなお、エネルギー・ミックスの中に原子力を残した統合資源計画(IRP)を打ち出しており、同国で豊富なウラン資源の採鉱から原子力機器の国内設計・製造を通じた原子炉と研究炉の建設まで、先進的な原子力産業の構築を含めて、ロシアは技術的および財政的な支援をトータルに提供していく。


<後略>


南アのズマ大統領(=右)とロシアのプーチン大統領

露が原子炉増設等で協力 南アの原子力拡大計画で