ベルギーの規制当局 ドール3、チアンジュ2の運転再開を承認

2013年5月22日

昨年夏、原子炉圧力容器でヒビの徴候が検出されたため停止中のベルギーの2基について、同国の連邦原子力規制局(FANC)は17日、「安全な再稼働のために要求した11要件は完全に満たされている」として運転再開を認める判断を下した。最終的な可否は政府が決定するが、2基を操業するエレクトラベル社はこれを受けて直ちに再起動に向けた準備作業を開始する考えだ。


昨年6月、ドール3号機とチアンジュ2号機(ともに100万kW級PWR)の超音波探傷検査で圧力容器母材に数千個の毛状ヒビの徴候を示す信号が検出されたことから、FANCは内外の専門家に原因究明調査を依頼した。その結果、原因として圧力容器鍛造時に材料中の元素組成に偏りが生じ、水素が集まって発生した「白点」を指摘するとともに、「両炉を永久閉鎖しなければならないような状態を示すものではない」との見解を表明した。


<後略>