仏アレバ社と正式契約 ブラジルのアングラ3完成計画

2013年11月13日

仏アレバ社は7日、ブラジルのアングラ原子力発電所3号機の完成計画を支援するため、同国連邦政府が管理するエレトロブラス電力傘下のエレトロ・ニュークリア社と12億5000万ユーロの契約を正式に締結したと発表した。最初に着工してから30数年を経て、同炉は2018年5月に発電を開始する予定だ。

ブラジルでは現在、アングラ原発の1、2号機が唯一稼働中。3号機の建設工事では1976年に独シーメンス社に130万kW級PWRの機器が発注されたが、景気の後退等により作業は着工から2年後の86年に一時中断した。その後の06年、政府は国内のエネルギー需要増に対応し、エネルギー構成要素のバランスを取るために3号機の建設作業再開を決定。エレトロ社は11年、同炉を140万kW級のPWRとするため、アレバ社から一部の機器を購入することで同社と協力合意していた。

<後略>

建設中の3号機(奥の2基は1、2号機)

仏アレバ社と正式契約 ブラジルのアングラ3完成計画