冷却水の取水裁判で勝訴 米国のブルーキャッスル原発構想

2013年12月11日

米中西部のユタ州で、同州初の原発となるブルーキャッスル発電所の建設を検討しているブルー・キャッスル・ホールディング(BCH)社は2日、冷却水用の水資源利用権を巡る裁判で同社の主張を認める判決が下ったことを明らかにした。

BCH社は2基で最大300万kWの原子力設備を建設するという同計画において、事前サイト許可(ESP)の申請に先立つ環境影響声明書(EIS)の作成準備作業中。米国でも有数の乾燥地帯であるユタ州では、貴重な水資源の使用権を管理する部門が州政府内にあり、その担当官は昨年1月、サイト候補地近隣を流れるグリーン川からの取水を許可する判断を下した。しかし、これに反対する環境保護団体がBCH社および州の水資源保護地区を相手取り、再考を求める訴訟を同年3月に起こしていたもの。

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