カザフが原発新設でロシアと協力覚書 ウラン資源背景に軽水炉建設

2014年6月4日

ロシアの原子力総合企業ロスアトム社は5月29日、カザフスタンにおける新たな原子力発電所建設協力で両国が了解覚書に調印したと発表した。カザフでは旧ソ連邦時代に建てられた電熱併給・海水脱塩用の商業高速増殖炉「BN−350」(出力15万kW)が1999年までアクタウで稼働。今後は生産量で世界第1位という豊富なウラン資源を背景に、原子力産業を一層開発していく方針で、出力30万〜120万kWのロシア型PWR(VVER)を建設するため、年内は資金調達計画に関する事項も明示した二国間協定の別途締結に向けて準備作業を進めるとしている。

<後略>

ロシアのプーチン大統領(=左)とカザフのナザルバエフ大統領

カザフが原発新設でロシアと協力覚書 ウラン資源背景に軽水炉建設