東芝、福島第一原子力発電所2号機 原子炉格納容器内部堆積物調査装置を開発

2019.01.29

東芝エネルギーシステムズ株式会社 制作

2:05

 東芝エネルギーシステムズ社は、東京電力 福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器内のペデスタル((原子炉圧力容器を支える鉄筋コンクリート製の構造物内部にある堆積物))に接触し状態を確認するための調査装置を開発しました。今後、燃料デブリ取り出しに向けた調査の一環で、原子炉格納容器内部に投入される予定です。

 福島第一原子力発電所2号機では、東芝と国際廃炉研究開発機構(IRID)が開発した原子炉格納容器内部調査ロボットを用いた調査が2017年2月に行われ、原子炉格納容器内部の状況を確認しました。また、東芝とIRIDはガイドパイプと約4mに伸長する伸縮式パイプから構成される耐放射線性の高い内部調査装置を開発しており、その装置を用いた2018年1月の調査では、原子炉格納容器内部のプラットホーム下の堆積物を確認しました。

 今回、2018年1月の調査で使用した内部調査装置の先端ユニットを改造し、堆積物に接触し状態を調査するためのフィンガ機構を新たに追加しました。本開発においては、これまでの内部調査で培ってきたノウハウを活用しているそうです。

 現地の準備作業を経て2月に調査が行われる予定です。

 

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