原子力産業新聞

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中国 漳州2号機が送電開始

09 Dec 2025

佐藤敦子

漳州原子力発電所 ©CNNC

中国核工業集団公司(CNNC)が福建省で建設を進める漳州(Zhangzhou)原子力発電所2号機(PWR=華龍一号〈HPR1000〉、112.6kWe)が1122日、送電を開始した。同発電所では今年1月に1号機が営業運転を開始しており、2基体制での本格稼働により年間約200kWhの電力供給を見込んでいる。これにより、年間1,600万トン規模のCO₂排出量削減効果が期待されているという。

2号機は20209月に着工。20251011日より燃料装荷を実施し、113日に初臨界を達成した。今後は性能試験を進め、年内の営業運転開始を予定している。

漳州原子力発電所は、中国独自の第3世代炉「華龍一号」を計6基整備する計画で、現在34号機が建設中、56号機は予備工事を進めている。6基体制により、福建省南部の主要都市である厦門(Xiamen)市と漳州市の電力需要の約75%を賄えるという。

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