原子力産業新聞
17 パートナーシップで目標を達成しよう

原子力関係組織は
持続可能な開発目標の達成を支援するため
ステークホルダーと協力している

原子力の貢献
具体的には
政府、市民社会、科学者、学会、民間セクターが協力し、それぞれのスキルと専門知識を組み合わせる必要がある
  • 他の16の持続可能な開発目標を実施するには、政府、市民社会、科学者、学会、民間セクターが協力して、共通の目的を達成するためにスキルと専門知識を組み合わせる必要がある。
  • CNA、FORATOM、JAIF、KAIF、NEI、NIA、WNAなどの協会は、様々な原子力企業の代表者とともに、共通の関心分野に取り組み他のステークホルダーと関わっている。

原子力産業界とその他のステークホルダーとが強力なパートナーとなることで、原子力技術を持続可能な開発目標達成に貢献させることができる。

カナダでの主要なパートナーシップとして、原子力産業界とオンタリオ州政府が協力しての取り組みであるダーリントンおよびブルース両原子力発電所の改修プロジェクトがある。この取り組みは、原子炉10基の寿命を延長するものである。この改修プロジェクトは約15年かけて行われる予定で、何千もの雇用を生み出し、原子炉の運転寿命をさらに30年以上延長する。

2021年6月に発足したIAEAの「Nuclear Saves」パートナーシップは、世界中の数百万もの人々の健康と繁栄を向上させるため原子力科学・技術を各国に伝えるIAEAの取り組みに対し、企業や組織が支援する機会を提供するものである。米原子力エネルギー協会、世界原子力協会、ウエスチングハウス社はIAEAに協力するNuclear Savesのパートナーである。

原子力産業界は開発途上国に手を差し伸べ、政府、NGO、IAEAやUNECEといった国連機関とパートナーシップを結んでいる。この一例として、国際原子力エネルギー協力フレームワークがある。これは多国間のパートナーシップで、開発途上国が知識や経験を共有し、十分な情報を得た上で原子力施設の設置を決定できるようにするものである。

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