原子力産業新聞

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日本原燃・増田社長 六ヶ所再処理工場のしゅん工前倒しに意欲

06 Jan 2023

六ヶ所再処理工場全景

日本原燃の増田尚宏社長は、年頭挨拶(1月4日)の中で、再処理、廃棄物管理、MOX燃料加工など、各事業について「今年最大」の目標を掲げるとともに、その達成への意欲を示し、「当社は、わが国のエネルギーの将来を担う極めて重要な存在」と、核燃料サイクル事業に対する使命感を改めて強調した。

核燃料サイクル事業の要となる六ヶ所再処理工場については、2022年12月26日に、しゅん工時期を「2022年度上期」から「2024年度上期のできるだけ早期」に変更しており、増田社長は、「新しいしゅん工時期を達成するためには、設計・工事計画認可(設工認)の審査、検査が全体工程を握っている」として、しゅん工時期のさらなる前倒しを目指し協力会社とも一体となって全力で取り組んでいく決意を新たにした。

六ヶ所再処理工場のしゅん工に向けて、日本原燃は2020年7月に原子力規制委員会より新規制基準適合性審査に係る事業変更許可を取得。これに続く第1回設工認が2022年12月21日に認可され、26日には第2回設工認審査を申請した。しゅん工への大詰めを迎え、引き続き規制委員会とのコミュニケーション、関係部署間の情報共有・連携を図り効率的な審査対応を行っていく。審査期間は全体で1年程度、認可後に実施する使用前事業者検査などの期間は4~7か月程度と見込んでいる。

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