原子力産業新聞

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内堀福島県知事、避難指示解除決定を受け聖火リレーの双葉町追加に言及

20 Jan 2020

福島県の内堀雅雄知事は1月20日の定例記者会見で、政府の原子力災害対策本部が双葉町・大熊町・富岡町に設定された避難指示区域の一部解除を決定したことについて、「帰還困難区域と双葉町では初めての解除となり、住民の方々に希望を与えるものと考えている」と、期待を述べた。

その上で、「『避難指示が解除された地域の復興』と、『帰還困難区域も含めた今後の避難指示解除』の両輪が大切」として、引き続き地元自治体や国との連携に努めていく姿勢を示した。

また、3月26日に「Jヴィレッジ」でグランドスタートを切る聖火リレーに関して、週内開催の実行委員会で双葉町も含めたルート設定が協議される見通しに言及。3日間にわたる 福島県内の聖火リレー は、1、2日目に浜通りの市町村を通ることが五輪大会組織委員会より公表されているが、全域に避難指示区域が設定された双葉町は現時点で外れている。

さらに、3町の避難指示解除を受け常磐線が全線開通することについては、「人の流れが加速し、地域全体の復興が前に進む」と、期待感を示す一方で、今冬の県内観光の現状として「スキー場は過去に例を見ない雪不足」と、暖冬の影響による厳しい一面もあげ、若者向けのキャンペーンや外国人向けのSNSなどを通じ、きめ細かな情報発信を図る考えを強調した。

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